テルモの純利益30%減 4~6月、営業増益も円高響く

投稿日:8月5日

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(テルモホームページより)

テルモが4日発表した2016年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比30%減の101億円だった。円高で為替差損が膨らんだ。一方で、採算の良い心臓血管などの治療に使うカテーテル(医療用細管)や血管の詰まりを治療する「ステント」等、採算の良い製品の販売が好調で、営業利益は10%増。

売上高は3%減の1245億円だった。ただし為替影響を除くと、全体で5%の増収。17年3月期通期の純利益見通しは前期比4%増の525億円と従来予想を据え置いた。

医療機器メーカーの注目点は「M&A」だろう。テルモが買収するのが米医療機器メーカーのシークエント・メディカル(カリフォルニア州)。脳動脈瘤(りゅう)をカテーテルを通じて血管から治療するための器具を開発する企業だ。世界で初めて製品化した技術力に注目だ。

テルモは、成長と競争力が期待できる事業分野における世界的プレゼンスを拡大することを掲げ、脳血管内治療(ニューロバスキュラー)をカテーテル治療に並ぶ重点分野としている。テルモでは脳血管内治療市場は2018 年には約3,000億円規模になると推計しており、本買収によりグループの成長を加速させる。

買収額は400億円。テルモのM&A案件では11年に約2100億円で買収した輸血関連機器のカリディアンBCT(現テルモBCT)に次ぐ過去2番目の規模になる。

市場の成長性と活発なM&A戦略により、同社株価は右肩上がり。今後の展開に注目したい。
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企業分析関連ページ
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■テルモ
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■テルモ株価

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■テルモIR資料
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■関連ニュース
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■テルモ株式会社、テルモの病原体低減化システム「ミラソル」、全血製剤の感染対策事業としてJICAに採択
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/release/16/07/20/02244/

■テルモ、「ハートシート」を発売http://www.medtecjapan.com/ja/news/2016/05/31/1534

■テルモ、脳動脈瘤用塞栓デバイスを開発する米国Sequent Medical社を買収http://www.medtecjapan.com/ja/news/2016/06/15/1558

(文責 金融資産運用設計士補 越崎泰和/こしざき・よしかず)

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