ダイキンの純利益32%増 4~6月期、3期連続最高、今後の成長に期待

投稿日:8月16日

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(ダイキンホームページより)

ダイキン工業が発表した2016年4~6月期の連結決算は純利益が前年同期比32%増の491億円となった。4~6月期では3期連続で過去最高を更新。

売上高は1%増の5354億円。売上高の89%(2015年実績)を占め、さらに海外売上の8割が海外である。主力の空調事業で東南アジアの売上高が9%増え、業績をけん引した。ベトナムやインドネシアで販売網を広げており、省エネ性の高いエアコンが市場規模を上回るペースで伸びた。

主力の中国や米国でも空調機が伸び、円高の悪影響を補った。前年同期に不振だった中国は業務用空調が回復し、住宅用の高級機種も好調だった。

営業利益は17%増の711億円だった。円高が90億円の減益要因になったが、エアコンなどの販売増や価格引き上げが185億円の増益につながり影響を吸収した。

ダイキンは業務用を含めた空調機で世界首位。さらなる拡大のためには成長著しい東南アジアとインドの動向をみておく必要がある。

20年度には東南アジアとインドの空調売上高を15年度計画の2倍の5千億円規模に引き上げる。特に、同社は「戦略経営計画FUSION20」で2020年に売上高3兆円、営業利益率12%の実現(営業利益3,600億円)をめざしており、目標達成のためには、売上高が400億円程度のインド市場での事業拡大が重要となる。

日経新聞報道によれば、同国ではエアコンを購入できる中間層の比率は直近で人口の16%程度というが「25年には50%まで上昇する」とのこと。そのため、2017年に同国西部の主力工場(ラジャスタン州)の生産能力を現状の2倍の年100万台に引き上げるだけでなく、新工場の建設も検討している。

テレビや冷蔵庫などは「売り切りビジネス」が基本だが、エアコンはそうではない。迅速な設置工事と丁寧なアフターサービスが製品の競争力となる。日本の量販店で海外メーカーのエアコンを目にしないことが、そのことを証明しているといえるだろう。今後、大票田となるインド市場で先んじてダイキンブランドを売り込んでいくことになる。

もちろん、東南アジアを攻める姿勢も忘れてはいない。世界の主要エアコンメーカーとして初めてベトナムに新工場を首都ハノイ近郊の第2タンロン工業団地内に建設する。ベトナムは市場の伸びが10%程度なのに対し、ダイキンの販売台数は年率50%のペースで伸びている。18年に生産を開始し需要動向をみながら20年をメドに年100万台規模に引き上げる予定だ。

また、同社は「買収のダイキン工業」と呼ばれるほどのM&A巧巧者。2012年に約3000億円を投じた米空調大手グッドマン・グローバルの大型買収をはじめ、今年4月には米換気フィルター大手、フランダースを507億円で買収した。今後の同社動向に買収戦略がどう加わってくるのか、注目したい。
企業分析関連ページ
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■関連ニュース
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ダイキンが快進撃、「売上高2兆円」の実力
http://toyokeizai.net/articles/-/119044

ダイキン工業株式会社が森づくり活動をスタート!
http://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=23294

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http://kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/744254.html

(文責 金融資産運用設計士補 越崎泰和/こしざき・よしかず)

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